会長挨拶
このたび、第101回日本糖尿病学会中部地方会を、令和9年9月11日(土)・12日(日)の2日間、名古屋国際会議場において開催させていただくこととなりました。歴史と伝統ある本地方会の会長を務めさせていただきますことを、大変光栄に存じます。日頃より本地方会の発展にご尽力されてきた会員ならびに関係者の皆様に、心より敬意と感謝を申し上げます。
今回の「第101回」は、次の新たな100年へ向けた第一歩を踏み出す重要な節目の大会です。これからの糖尿病学およびダイアベティスケアが目指すべき方向性を、皆様とともに議論し、描いていきたいと考えております。
近年、AIを活用した診断・治療支援技術は著しく進歩し、医療の質と効率の向上が期待されています。一方、ダイアベティスケアにおいては、AIだけでは代替することのできない、医師やメディカルスタッフによる糖尿病を有する方、一人ひとりに寄り添った支援が、これまで以上に重要になると考えられます。また、膵臓・膵島移植や再生医療など、未来の糖尿病治療を大きく変えうる技術も着実に前進しています。
一方、超高齢社会の進展に伴い、高齢者、特に超高齢者糖尿病への対応はますます重要となっています。介護施設や在宅医療では、非専門医や看護師、薬剤師、管理栄養士、介護職をはじめとする多職種が診療やケアに携わる機会が増えています。このため、個々の生活背景やQOLを見据えたきめ細かな対応、フレイル・サルコペニア予防のための栄養支援など、実践的知見を積み重ね、新たなエビデンスを創出していくことが求められています。
さらに、増加する肥満症への対応では、単なる体重減少にとどまらず、適切な栄養支援を通じてリバウンドを抑え、長期的な代謝改善につなげることが重要です。そこで本会では、こうした課題に対し、多様な視点から議論を深めるシンポジウムを企画いたしました。
本地方会の大きな強みは、地域に根差した強い絆と、多職種が垣根を越えて交流できることにあります。今こそ中部地区の結束をさらに固め、日々の臨床や研究の成果を「中部から全国へ」と力強く発信してまいりましょう。本会が、基礎と臨床、多職種連携、そして未来の糖尿病医療をつなぐ貴重な学びと交流の場となり、次の100年の発展につながることを願っております。
初秋の名古屋で、多くの皆様とお会いできますことを心より楽しみにしております。多数の皆様のご参加と活発なご討論をお願い申し上げます。
第101回日本糖尿病学会中部地方会
会長 清野 祐介
(藤田医科大学医学部 内分泌・代謝・糖尿病内科学)